良好な人間関係を構築する方法

良好な人間関係を構築する方法

返報性の法則

心理学において「返報性(へんぽうせい)の法則」というものがあります。

人は何かを与えられると返さなければいけないという心理が働くというものです。

例えばスーパーの食用品売り場での試食や、デパートの化粧品売り場でのタッチアップは「好意の返報性」を利用したものです。

特に日本人は幼少の頃から恩に報いることを美徳とし、恩を仇で返すことは許されないと教育を受けて育ってきました。

そのため日本人は好意の返報性が働きやすいと考えられています。

 

与えられると返さなければいけないという心理が働くのは好意的のものだけではありません。

嫌がらせをしたり嫌味を言う相手に同様の行為を返したいという心理が働く「敵意の返報性」

相手が開示した個人的な情報と同じ程度の自己情報しか開示しない「自己情報開示の返報性」

自分が譲歩することで相手も自分に譲歩させる「譲歩の返報性」

これらの心理は相互に働きますから逆の場合も同様に働きます。

私達は日常に於いて無意識にこれらの心理を働かせながら人間関係を構築しているのです。

 

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「人間の悩みはすべて人間関係の悩みである」と言われるほど多くの人が人間関係に苦しめられています。

人間関係が上手く行かない多くの場合「敵意の返報性」が働いているからです。

男女関係を除き、人は好意を抱いてくれる相手を嫌いにはなることはありません。

人には他人から認められたい、評価されたいなどの「承認要求」があるからです。

人間の3大欲「食欲」「睡眠欲」「性欲」に「承認欲求」を合わせて 4大欲と言われるように、人は本能的に他人から認められたり評価されることを求めています。

ですから承認要求を満たしてくれる人とは一緒にいたいという心理が本能的に働くため嫌いになることがないのです。

 

敵意というのは言葉だけではなく、表情や態度によって相手には伝わります。

あなたも嫌いな相手の敵意を感じ取っているはずです。

その状況で良い人間関係を構築することなど出来るはずがありません。

だからといって相手の心が変わるのを待っていてもいつまで経っても状況は変わりません。

ですから自分が”与えるもの”を変えて状況を変えるしかないのです。

 

自分が与えるものが変われば、相手から与えられるものも変わっていきます。

人間の心理というのはそういうものなんです。

人間関係を再構築する

良好な人間関係を構築するには何を相手に与えればいいのか。

それは相手の「承認要求を満たすもの」です。

先程も言いましたが、人は本能的に他人から認められたり評価されることを求めています。

例えば男性がクラブに飲みに行く理由は、一部を除きホステスの女性に褒められたり感謝されたりすることで承認要求が満たされるからです。

クラブは「承認要求を満たしてあげる ⇒ 返報性の法則が働く ⇒ お店でお金をたくさん使ってくれる」という人間の心理を上手く利用しているのです。

 

職場などでの人間関係も同じです。

本能的欲望ですから褒められたり感謝されたりして気分を害す人はいません。

特に秀でた部分を褒められると承認要求が満たされて嬉しくなるものです。

ただし、勘違いしてはいけないのは「褒める」ことと「媚びる」ことは違うということ。

相手の本当に秀でた部分を見つけ、その部分を褒めなければ意味がありません。

何でも褒めてしまうと上下関係を付けられたり、馬鹿にしているのかと反感を買ったりしてしまうからです。

 

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嫌いな相手を褒めることに抵抗はあると思います。

しかし、昔から人間関係の改善にはこのやり方が一番効果がある方法です。

無理に相手を好きになろうとしても出来るものではありません。

自分を責めても相手を責めても関係が改善することはありません。

嫌いな相手を意識して避けてもストレスが溜まるだけです。

敵意の返報性が働いている限り、良い人間関係を構築することなど出来ないのです。

 

敵意を与えるのではなく、承認要求を満たすものを与えること。

承認要求が満たされた相手は、返報性の法則が働いて必ず距離を縮めようとしてきます。

信じられないかもしれませんが、人間の心理というのはそういうものです。

このスキルさえ身に付けていれば、人間関係に悩むことも少なくなるはずです。

 

ただし、当然ですがパワハラやセクハラなどには通用しません。

そもそもパワハラやセクハラは人間関係以前の問題だからです。

もし、パワハラやセクハラで悩んでいるなら「厚生労働省、あかるい職場応援団」や「労働局、労働基準監督署」にすぐに相談して下さい。

 

また、人間関係改善の努力をしても何も変わらなければ逃げる勇気を持つことも大切です。

人間関係の悩みや苦しみによってストレスを抱えてしまい、心の病気になってしまっては人生を台無しにしてしまうこともあります。

ですから世間の価値観にとらわれず、自分なりに腹を括る勇気を持って下さい。

最終的に自分を守れるのは自分だけなのですから。

 

ありがとうございました。